年末調整で生命保険料控除や扶養控除、配偶者控除を忘れてしまった人が国税庁の確定申告書等作成コーナーで確定申告書を作成をする場合の手順は次の通りです。
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年末調整未済の人の確定申告 国税庁確定申告書等作成コーナー
年末調整で控除を忘れてしまった人は確定申告をすれば所得税等の還付があるかもしれません!
年末調整の時に生命保険料の控除証明書が見つからなくて、無しで年末調整をしましたが、その後、保険会社に再発行してもらいました。確定申告した方が良いですか?
そうですね。年末調整時に控除証明書が無いのはアルアルですよね。手元に生命保険料控除証明書があれば所得税等の還付があるかもしれませんよ。ただ、生命保険料控除の金額は最大でも12万円なので、大きな還付は期待できないですけど、住民税などにも影響があるので確定申告した方が良いと思いますよ。
ただし!すでに生命保険料控除が上限の場合等は確定申告をしても所得税等に影響はありません。
生命保険には大きく「新制度」「旧制度」があり、さらに「一般」「介護」「年金」があります。上限額は次のようになっています。
制度 |
種類 |
上限額 |
旧制度 |
一般生命 |
100,000円 |
旧制度 |
個人年金 |
100,000円 |
新制度 |
一般生命 |
80,000円 |
新制度 |
個人年金 |
80,000円 |
新制度 |
介護医療 |
80,000円 |
源泉徴収票に書いているのでそれを見て確認するか、よくわからない人はとりあえず国税庁の確定申告書等作成コーナーで入力してみてはいかがでしょうか。
必要書類
- その年の源泉徴収票
- 年末調整の時に付け忘れた生命保険料控除証明書
- その他
生命保険料などを支払った場合には毎年10月頃に控除証明書が自宅に郵送されます。
平成30年分以前は源泉徴収票を無くしてしまったら確定申告ができないので、再発行してもらっていたのですが、令和元年分から給与所得、退職所得及び公的年金等の源泉徴収票の添付がいらなくなりました。ただし、正確な金額が分からない人は源泉徴収票を再発行してもらいましょう。
ステップ1 国税庁確定申告書等作成コーナートップページ
まずは国税庁の確定申告書等作成コーナーにいき、作成開始のバナーをクリックします。
ステップ2 e-Taxか書面提出を選択
マイナンバーカードやIDを持っている人はe-Taxで出来ますが、とりあえずここでは書面提出で進めて行きます。
ステップ3 パソコン利用環境の確認
パソコンの利用環境の確認画面がでます。 国税庁が動作確認をしているものになるので、できればこれに合致するパソコンの方が良いですが、よくわからない場合はそのまま「利用規約に同意して次へ」ボタンをクリックして下さい。
ステップ4 税目などの選択
今回は年末調整の時に控除証明書を付け忘れた人の確定申告なので「所得税」をクリックします。
ステップ5 入力方法の選択
今回は年末調整の時に控除証明書を付け忘れた人の確定申告なので「給与・年金の方」をクリックします。
ステップ6 必要書類の確認
先に書いたとおり、源泉徴収票を紛失した場合は勤務先に再発行を依頼して下さい。平成30年分以前は源泉徴収票を無くしてしまったら確定申告ができませんが、令和元年分から給与所得、退職所得及び公的年金等の源泉徴収票の添付がいらなくなりました。ただ、添付がいらなくなっただけで、正確な金額が分からない人は勤務先に再発行してもらいましょう。
ステップ7 生年月日
ここに記載した生年月日が確定申告書に印字されます。
ステップ8 収入・所得金額の入力
今回は年末調整の時に控除証明書を付け忘れた人の確定申告なので「給与のみ」にチェックを入れます。年金がある人は 該当するところにチェックを入れて下さい。
ステップ9 給与所得の内容等の選択
給与が何か所あるのか、年末調整の有無を確認する画面になります。とりあえず「1か所のみ」「年末調整済み」で進めていきます。
ステップ10 適用を受ける控除の選択(ココが大切!)

追加する生命保険料控除がある人はこの画面の「上記以外の控除の追加・変更」にチェックを入れます。この画面にも書いていますが、確定申告をする人でふるさと納税をしている人は必ず寄付金控除の計算をしましょう。
ステップ11 給与所得の入力
手元にある源泉徴収票の金額をそのまま入力します。2/4の右下にある「源泉徴収票の⑨から⑮欄の全てに記載が無い」のチェックを外して下さい。
ステップ12 給与所得の入力内容の確認
入力内容に間違いが無ければ、「次へ」をクリックして下さい。
ステップ13 所得控除の入力

すでにステップ12で入力したものは記入されているので、それ以外のものをこの画面で入力していきます。それではここから年末調整で付け忘れた生命保険料控除の処理をします。

入力したところの数字が変わっていることを確認しましょう。

ステップ14 税額控除の入力

住宅ローン控除や寄付金控除等がある人はこの画面で入力します。
ステップ15 納付税額と還付税額の確認

ステップ16 住民税に関する事項の入力
ステップ17 住所・氏名等の入力
電話番号は確定申告書等の内容について問題がある場合に連絡があるので繋がる番号を記載しましょう。(還付口座の記入間違いなど)
ステップ18 マイナンバーの入力
マイナンバーを入力しないで「次へ」をクリックすると下記のアナウンスが表示されます。
ステップ19 確定申告書の印刷(終了)
ステップ20 念のためにデータ保存
万が一の時のために入力データを保存することをお勧めします。
以上で国税庁の確定申告書等作成コーナーにおける年末調整で生命保険料控除を付け忘れた時の確定申告書の作成は終了です。