貯蔵品は、消耗品や事務用品等のうち未使用分を計上する勘定科目です。
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貸借対照表:流動資産
仕訳例
期末に切手を大量に購入したため、決算末日における未使用分を貯蔵品に振り替えた。
購入時仕訳
借方 | 貸方 | |||
通信費 | 100,000 | / | 現金 | 100,000 |
決算仕訳
借方 | 貸方 | |||
貯蔵品 | 80,000 | / | 通信費 | 80,000 |
具体例
- 切手の未使用分
- 収入印紙の未使用分
- ボールペンやコピー用紙など各種事務用品の未使用分
- その他各種消耗品の未使用分
なぜ、貯蔵品に計上しなければならないのか?
決算が近づき、損益計算書を見ると黒字になっていることに気づいたとします。もし、未使用分を貯蔵品に振り替えなくても良いのであれば、決算日前に大量に切手や印紙、事務用品を購入し、費用を増やして利益を消すことができます。これは明らかな利益調整です。これを防ぐため、費用処理したものであっても未使用分については貯蔵品として資産計上しなければなりません。